紅茶と文学の「紅茶要素」

■紅茶ってなんですか?

紅茶と文学の「紅茶」部分について少し書いていこうと思います

読書会もブックマンションで運営している棚も「紅茶と文学」と言う名前でやっております。

傍から見たら「紅茶が好きな女子がやってるんだろうな」と思われているようで、実際に来られた方から「女性が主催者だと思っていました」と言われることも一度や二度ではありません。その結果、変な期待を持たれても困るのでtwitterにはオッサンがやってますよ、と記載するようになりました汗。

なんで紅茶なの?と言う部分ですが、それは以前の仕事で少し、いや割とがっつり紅茶産業に片足を突っ込んだ事に由来しています。そう「がっつり」と「片足」を突っ込んでいる部分がキーポイントとなります。

以前インドと貿易する会社に努めていた私。ある日友人から、飲食店などに専用のブレンド紅茶を作って降ろしている、その元の茶葉を輸入できないか、と言う話が持ち込まれました。

彼は国内で茶葉を買っていたのですが、やはり割高なのでインドから直輸入で安く買えないか、ということですね。何となく仕事に閉塞感を感じていたこともあり、速攻で上司に掛け合いました。

「あんさん、これからは紅茶の時代でっせ、なんせインフルエンザにも聞く最高の飲み物や!」と有る事無い事吹き込んだのです。その結果、普段扱う商材からは割と遠い食品と言う分野だったのですが、広告的な価値もありそうだし、リスクも低そうなので新規事業として紅茶の輸入にGoが出ました。

でもどうやって紅茶を手に入れられるの?と思われる方もいるでしょう。
インドは何より社会的地位とコネクション、つまりカーストがモノを言う国。経営者同士のつながりも濃いので、付き合いのあった企業に掛け合うと、すぐにある程度大きな紅茶業者を紹介してもらえました。
インドの会社としても日本と言うのはまだまだ魅力的な売り先なんですね。

しかし紅茶は小さい頃から飲み続けていたとは言え、殆ど素人同然。何もわからない状態から始めたのでまずは勉強、と言う事で一日5杯の紅茶生活が始まりました(ゲップ)。
市販の紅茶をいくつも買い、専門店をめぐり、インド大使館の紅茶教室に通い、あらゆる方法で急速に知識を詰め込んでいきました。

そんなこんなで輸入するからには現場に行かないと始まらないだろ、と言う事で紅茶の研究を初めて4ヶ月くらいでインド3大紅茶産地の一つ、南インドのニルギリに行くことになります。

インド珍道中はまた後日書くとして、そこでテイスティングした茶葉を輸入することになり、各方面へプロモーションするなかで私個人としてこの紅茶というものをどう広めていくかなぁ、と考えていました。
そしてそのタイミングが実は読書会を始める時期と重なったんですよね。

「お、何か文学と紅茶って親和性あるんじゃね?」と思い、輸入した茶葉やハーブブレンド等のフィードバックを得る目的も含め「紅茶と文学」読書会が始まりました。
「罪と罰を読む会」でもあり、初回から紅茶を飲みながら文学を語る、と言う会でもあったのです。

ただ会社における紅茶事業は志半ばで去る事にもなるのですが・・・。

続く

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