通勤ワンダーランド・2

書くといっておきながら前回より10日も空いてしまった・・・。
7月下旬は繁忙期だし、週6労働だし、色々とあるので仕方ないですね。

コワーキングスペースを巡る旅と言うと大げさだが、ハイクラスビルに入るウェイ系から裏通りの小汚い雑居ビルに入るごみ溜めのようなスペースまで色々だった。


今回はその対極に位置する2つの場所を紹介しようと思う。

1.WeWork
イケてそうな大手から見ておこうという事でのWeWork新宿へと内覧に行ってみた。

JR新宿駅直結のビルの最上階。
新宿御苑や明治神宮も見えるなど眺望は素晴らしく、受付の女の子集団はかわいいし、16時からビールは飲み放題だし、惹かれる要素は相当にある。
利用者も若者が多くオサレ系な人たちが多いようである。

いいかも・・・と思ってしまった。

しかし問題が二つあった。
一つ目は「ここに入ってもただ漂うだけになりそう」という事。
私自身の仕事がテック系要素から幾分離れた場所に存在するので、何となくシナジー的なものは生まれにくい気がする。やはりコワーキングで働くにあたり多少の交流は欲しい。

二つ目は費用である。
私の場合大きいPCとモニターが必要なので、小さい部屋か最低でも固定のデスクが必要なのだが、そのプランだと月に12万程度かかるのである。
12万出せばワンルーム程度なら独立オフィスを借りられるので、デスク一つにその金額を出すのは難しい。

悩んだ末にWeWorkで仕事する事はあきらめた。

そして自分らしく、もっとつつましい場所でこっそり働こう、と心に決めた。


2. ダントツヤバイ「オフィスK」
「オフィスK」は印象が悪いというかもはや恐怖を感じたといっても過言ではなかった。
webサイトがいい感じだったのと費用も安く、家から比較的近い場所にあるシェアオフィスだ。

ここも見てみるか、という事で内覧予約を行い自転車で向かった。
15分程度で古いビルが見えてきた。

到着し入口を開けるが誰もいない。

施設の人間もどころか利用者も全くいない様だ。

人がいないこともやや不安に思ったが、何より驚いたのがその暗さだった。

コロナ対策なのか仕切りなのかよくわからないが、天井の至る所から白い布が垂れ下がっており、光が全く下に届いていないのだ。
机も一つ一つ布で仕切られていて、ハチの巣ようだ。

例えるとそう、パナウェーブ研究所的な感じ?(若者はわからないか・・・)

文藝春秋オンラインより引用©時事通信社


こんなところで仕事なんて絶対したくないし、いるだけで気が狂いそうになる、という事は瞬時に分かった。

やばいところに来てしまったな・・・こりゃ早めにずらかろう、と思い踵を返すと満面の笑みを浮かべた小太り丸眼鏡の男が立っていた。コブトリ氏と呼ぼう。

「佐藤さんですか?お待ちしてました~」と聞かれてしまったので
「あ、そうです、よろしくお願いします。」と返してしまった。

脱出に失敗したのでひとまずスペース内を案内してもらうが、見れば見るほど理解に苦しむ構造となっていた。布のせいで視界が遮られていてまるで迷路の様だ。
コブトリ氏はこの内装をかなりいい感じだと思っているらしく、ドヤ顔で色々と説明をしてくる。
今日は人はいないが皆さん気に入ってくれている、他にもいくつも事業をしていて大変なんですよ、などと聞いてもいないのにべらべら喋り続ける。

私は自分を大きく見せようとする人間とはたいてい気が合わないし、100%ここに入居する事は無いとわかっていたので、
「あ、ありがとうございました。ちょっと思っていたのと違ったので他で検討します~」
と頃合いを見て伝えた。

コブトリ氏は少し寂しそうな表情を浮かべ
「じゃぁパンフレットだけでも」と資料を渡してきた。

パンフレットの写真と現状があまりにも違うことには突っ込まなかった。

この様に方々を回る中で見つけたのが現在入居中のコワーキングスペースで、池袋の隣の大塚という場所にある。

最近でこそ多少綺麗にはなってきたし有名なおにぎり屋は行列が絶えないが、そこはかとなく漂う場末感は未だに色濃く存在する、そんなエリアである。

そして大塚では目を疑う事象が割りと日常的に起こるので、新たな洗礼を受けている。

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